乳飲み子の猫ちゃんや保護された仔猫の中に少ない確率では有りますが、母猫から「間引き」された子である事があります。

これは、未熟児、育たない奇形、異常を母猫が感じ取ると他の仔猫を育て上げるために、その子を育てない事です。

その「間引き」された乳飲み子が、約4年前に保護されました。

成長が悪く、ミルクから離乳食への以降が一年近くできず、大きさもずっと1㎏しか有りませんでした。

おそらく、脳下垂体の異常で成長ホルモンが十分に放出されない事が考えられました。

里子には出せませんので、当時のスタッフが病院の居候として大事に面倒みてくれました。

その甲斐あって、ケソケソだった毛も生え、少しずつ大きくなってくれました。

オマメ・マッカレルと命名されたその子は、わんぱくに育ち、みんなのアイドルとして癒しの猫ちゃんとなりました。

ただ、食欲が異常で制御が効かない点が気になっていました。

おそらく下垂体異常からの影響であろうと思っていました。

後に下垂体性インスリノーマを発症しました。

糖尿病はなじみのある生活習慣病で、ワンちゃんや猫ちゃんにもよく起こります。

インスリノーマは簡単にいうとこの反対で、食事を摂取した後に血糖値を下げるホルモン(インスリン)が過剰に出過ぎて、血糖値を下げ過ぎてしまう状況に陥ってしまう病気です。

エネルギー不足となり、いずれは造血機能に影響を来す怖い病気です。

殆どが膵臓の異常(腫瘍)が原因です。

オマメの場合は、生まれつきの奇形で、その仕事を管理する脳下垂体自身の異常で、血糖値の調整をするセンサー自身の誤作動のため、非常に特殊でこれを治す事は出来なかったと思います。

オマメを可愛がっていたスタッフが退職した時期に私が自宅に引き取って、家族の仲間入りをし、元気に生活していました。

去年、長寿で20歳の大往生を迎えたうにちゃんやご吉ちゃんの兄妹ともオマメは、一緒に生活し、見送りもできた翌年だっただけに、寂しい想いで一杯です。

オマメは短命だろうと思ってはいましたが、もっと元気でいて欲しかったです。

もう少し早くインスリノーマが分かれば、対処もでき、もう少し長生きしてくれたと思います。

私の力不足です。

オマメ、ありがとう。